わたしたちはお客さまからのさまざまなご要望を、自社で保有するレーザー加工機と30年を超える業歴でのレーザー加工ノウハウで形にしてきました。
手持ちのレーザー加工機で対応できないご要望に対しては、レーザー加工機を自社開発してお応えすることも行ってきました。
ここでは最近加工を可能としたレーザー加工技術の中から、イチオシの技術をご紹介します。
レーザーは高いエネルギーを持った光を集光させることで物体を分解できるほどのパワーを得ています。その成り立ちから、レーザー加工では照射面(TOP側)の加工穴にたいして出射面(BOTTOM側)の加工穴径が小さくなる、いわゆる「テーパーがつく」ことは避けることができない宿命のようなものです。
そのため高アスペクト比加工(※アスペクト比:加工穴径の何倍の厚さの素材を加工できるか)はレーザーではむずかしい加工の一つです。わたしたちは特殊な光学系を使用し、加工条件をち密にコントロールすることで20倍もの高アスペクト比加工を実現しました。
1.0㎜厚の窒化ケイ素にφ50㎛のストレート穴を穿孔(アスペクト比:20)
セラミックスはフライス盤などの機械加工をすると欠けてしまいやすい脆性材です。そのためセラミックスを高精度で加工することは難しい加工の一つとされています。レーザー加工はセラミックスなどの脆性材に対しては比較的加工性のよい方法とされています。
従来、レーザー加工は穴あけ・カットなど2次元的な加工に用いられることがほとんどでしたが、わたしたちはこれをザグリ加工に応用しました。カット際(ぎわ)の壁面にはどうしても一定の角度・テーパーがついてしまいますが、それ以外では機械加工に遜色のない加工を実現しました。
なにより、レーザー加工は機械加工に対して加工時間において圧倒的なアドバンテージがあります。加工をスタートさせてしまえば、レーザーは素材の硬度には関係なく加工を進めることができます。
トップ側
ボトム側
近頃よくお問い合わせいただくのが、 ガラスヘの加工です。
ご要望にお応えして、 ガラスヘのザグリ加工にも対応できる体制を整えました。まだまだ技術を磨く途上ではありますが、 ご相談いただければ あくなき探求心でご要望を形にしていきます。
ザグリ3段目
ザグリ2段目